今年度の校内研修

 校内研修の計画

1.研究主題

主 題 『主体的に課題解決に取り組む生徒の育成』

         副主題   ~振り返る活動の充実を通して~  

 

2.主題設定の理由

  中学校学習指導要領(平成29年3月公示)には、「基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに,主体的に学習に取り組む態度を養い,個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努めること」とあり、新しい時代に必要となる資質・能力の育成の方策として「主体的・対話的で深い学び」の実現を挙げている。この主体的・対話的で深い学びについて、生徒の学習を質的に高めていく上での視点としての『主体的な学び』を「児童生徒自らが、問題解決に向けて見通しをもち、粘り強く取り組み、問題解決の過程を振り返り、よりよく解決したり、新たな問いを見いだしたりするなど」と示している。これは主体的に課題解決に取り組むことと、課題解決の過程を振り返ることが密接に関わり合っていることを表している。

また、「特別の教科、道徳」は、平成31年度から中学校で完全実施となる。人格の完成及び国民の育成の基盤となるのが道徳性であり、その道徳性を養うことが道徳教育の使命ということから、「道徳科」の目標は「道徳教育の目標に基づき,よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため,道徳的諸価値についての理解を基に,自己を見つめ,物事を多面的・多角的に考え,自己の生き方についての考えを深める学習を通して,道徳的判断力、心情、実践意欲と態度を育てる」と示された。指導方法に関しても、発達の段階に応じ、答えが一つではない道徳的な課題を一人一人が自分自身の問題と捉え、向き合う、「考える道徳」「議論する道徳」への転換が求められている。そして「議論する道徳」では、自己を振り返ることが非常に重要であると説明している。

群馬県教育委員会「平成30年度学校教育の指針」では、指導の重点の中で、目標(めあて)に沿って振り返らせる学習活動を重視し、生徒に学びを振り返らせることは、生徒が主体的に学習に取り組めるようにするとともに、学習内容や解決の方法の確実な定着、思考力・判断力・表現力等の育成につながるとし、教師が目標(めあて)と振り返りの意義を十分に理解し、授業に生かしていくことの必要性を挙げている。

本校では、『自ら学び自ら考える力を持ち、共に支え合い高め合える、心豊かでたくましい生徒の育成』を学校教育目標の基本目標としている。それを基に、具体目標(目指す生徒像)の一つとして「自ら考え学ぶ生徒」を掲げている。そして、確かな学力の向上における本年度の努力点として、「各教科の授業で、生徒一人一人が主体的に課題に取り組めるための学習過程(東中スタンダード)の完成をめざし、確かな学力、特に思考力・表現力の向上を図る」ことを挙げている。本校では昨年度、各教科の学習過程を工夫し、授業改善に取り組んできた。今年度は、昨年度工夫してきた学習過程の「振り返り」に視点をあてて研修を進める。振り返る活動が充実することで、生徒がより主体的に課題解決に取り組むことができるようになり、何事にも主体的に取り組む姿勢につながると考えた。

 本校の校区内は、商店街や工場、住宅地も多く、市役所や平成26年度に世界文化遺産に登録された富岡製糸場もある市の中心地である。学校生活全般の様子を見ると、本校の生徒は明るく素直で、互いに協力し合うことのできる生徒が多い。その反面、SNSなどの普及による生活の変化から、人間関係を上手に築いていくことが苦手な生徒が多い。学習面では、与えられた課題に対しては真面目に取り組むことができるものの、指示待ちになってしまうことも多く、主体的に行動する能力や態度は十分身に付いているとは言えない。そこで、振り返る活動を工夫した授業を展開することで、生徒が本時や単元の思考過程を振り返り、自分や他者の考えのよかった点や各教科における見方や考え方に気付けるようになると考えた。この「振り返り」をすることで、生徒は学習で身に付いた知識や技能、新たな考え方を確認し、今後の学習の見通しにつなげることができるようになり、より主体的に課題解決に取り組んでいけるようになると考えた。

以上のことから、「振り返り」を工夫し、単元や1単位時間の授業の中に位置付けることで、生徒が主体的に課題解決に取り組めるようになると考え、本主題を設定した。

 

3.研究のねらい

  各教科と道徳の学習において、生徒一人一人が主体的に課題解決に取り組めるようにするために、単元や1単位時間の学習過程における「振り返る活動」を工夫することの有効性を明らかにする。

 

4.研究の概要

「振り返る活動」について

  「振り返り」は,生徒が自分の学びを確認して,学びの理解度や状態、解決方法を捉えることにつながるものである。そして、知識・技能等の形成につながる「振り返り」の積み重ねは、様々な課題解決の場面において活用できる、各教科の見方や考え方の基礎となるものである。また、「振り返り」は、生徒が学びに対しての充実感や達成感を得て、次の学びへとつなげるものでもある。さらには、「振り返り」で表出させるということは、生徒の思考力・判断力・表現力を高めることにもつながる。

目標(めあて)の中に、「解決すること」や「解決の方法」が言葉として含まれていれば、目標(めあて)に沿って、「何を学んだか」「どのように学んだか」を表出させ、学んだことの自覚につなげていくことができる。ただし、教科特性や学習内容によって活動のみを目標(めあて)として設定する場合については、例えば、「活動ができた」や「楽しかった」など、「振り返り」が単なる感想で終わることがないように、「振り返りの視点」を示し、目指す資質・能力の育成につながるようにすることが大切である。各教科等の特性や生徒の発達段階に合った表出の仕方を工夫するとともに、振り返りの時間をしっかり確保することが最も重要である。

 5.研究の計画

1学期
研究主題・副主題(手立て)の設定、先行研究、文献研究

研究授業の計画と実践(検証) ※計画訪問
2学期
研究授業の実践(検証)  ※講演会、人権教育研究授業
3学期
研究授業の実践(検証) 研究のまとめ(成果と課題) 

課題改善に向けての手立ての設定
 

 

研修記録

本年度の校内研修

第3回校内研修

 今回は西部教育事務所より、指導主事を招き、道徳の教科化に向け「考え、議論する道徳の授業づくり」について講話をいただきました。

 内容は以下のファイルに示します。

 研修の内容報告書 第3回校内研修の記録.pdf

来年度より実施される道徳の教科化に向け有意義な基礎研修ができました。