校長室より

目標は目的へ向かう通過点

高校野球の甲子園大会が中止となり、多くの高校の監督さんの言葉をネットや新聞等で目にします。その中ので、ある監督さんが生徒に語った言葉が印象的でした。

「勝った負けた、甲子園に出場できるできない、レギュラーになったなれないといろんなことがあるけど、要は世の中に出て通用するようなことをグラウンドで学ぶのが高校野球なんや。これで大会がなくなったからいうんで、自暴自棄になったり目標を失ってふにゃふにゃの人間になったりしたらあかんぞ。まだまだ将来つながるんやから。こういう苦しい時ほど人間は試されるんで。甲子園だけがすべてじゃないんやから。ここは終着駅じゃないよ。こっからが出発点やぞ。」

ここを目標にして、いろいろなものを犠牲にしてきた若者へ、どんな言葉をかけるのが正解なのか正直わかりません。しかし、学校生活を通して学んでいることは、成功等の喜びだけでなく、失敗等の辛い体験もふくめ、いかに自分という人間を磨き上げるかということだと思います。甲子園は目標(通過点)であって、目的ではありません。まさに終着駅ではないという言葉に深さを感じました。

来週は、学校始業となりますが、生活のリズムがもどるまでは無理をせず、心と体を労りながら健康第一で行きましょう。