校長室より

運動会練習から

 各学年で運動会の準備が進められています。その中で、心に残る場面を目にしました。
 3年生の『しっぽ取り』の練習でのことです。3年生は、先生方が全体の前ではほとんど口を出さず、生徒が全てを取り仕切って進めらいます。『しっぽ取り』を始める前の時のこと、対戦する団は背中合わせ立つのですが、担当の生徒のが「背中合わせになって並んでください。」と何度か言っても、なかなか指示通り動けない場面がありました。私は、さすがに我慢の限界かなと思いました。しかし、担当の生徒が取った行動は、マイクを持ちながら並べないその場所へ行き、「並んでくれますか。」「協力して頑張りましょう。」等々の優しく穏やかなトーンでの言葉を繰り返したのです。その後、すぐに競技がスタートしたのですが、その冷静さと高まる気持ちを理解した上での行動に私は驚きました。サッカーワールドカップの時だったでしょうか『DJポリス』が話題になったことがありましたが、相手の気持ちや立場に寄り添うことの大切さを生徒から改めて気づかされました。