校長室より

校長より

ひとり言

ある担任から、来週の登校時に配付する学級通信を預かり、目を通させてもらいました。その中に共感を覚えた記事がありました。見出しは「過去に前例のない今、何を感じるか」とあり、ある中学生が新聞に投稿した記事が紹介されていました。内容は、長い休校で気づかされた、「学校に行く意味」についてでした。以下、一部抜粋させていただきます。

学校へ行かなくなって大きく変わったことは「嫌いなものに触れなくなった。」ことだ。学校に行けば、苦手な人とも関わり、嫌いな教科を学び、避けたい課題に取り組む。でも、その苦みや雑味も含めた日々には、何事にも代えがたい味わいがある。学校は、勉強だけでなく、人との関わりや課題を乗り越える力、生きていくために必要な力を学ぶことのできる場所だということに気づかされた。余裕がなく、騒がしく、息苦しいほどのあの日が愛おしく思える。

私は、この休校期間中、学校再開の準備を進めていると不安なことばかりが脳裏をよぎります。しかし、今私たちが経験していることは前例がないことです。その前例のないことをいかに前を向いて乗り越えて行くか、年を重ね学校生活の中でもいろいろな体験し、力をつけていただいたはずの自分が、前を向かずに不安がってばかりいてはいけないぞ、と背中を押される思いがしました。

 

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