校長室より

校長より

目標は目的へ向かう通過点

高校野球の甲子園大会が中止となり、多くの高校の監督さんの言葉をネットや新聞等で目にします。その中ので、ある監督さんが生徒に語った言葉が印象的でした。

「勝った負けた、甲子園に出場できるできない、レギュラーになったなれないといろんなことがあるけど、要は世の中に出て通用するようなことをグラウンドで学ぶのが高校野球なんや。これで大会がなくなったからいうんで、自暴自棄になったり目標を失ってふにゃふにゃの人間になったりしたらあかんぞ。まだまだ将来つながるんやから。こういう苦しい時ほど人間は試されるんで。甲子園だけがすべてじゃないんやから。ここは終着駅じゃないよ。こっからが出発点やぞ。」

ここを目標にして、いろいろなものを犠牲にしてきた若者へ、どんな言葉をかけるのが正解なのか正直わかりません。しかし、学校生活を通して学んでいることは、成功等の喜びだけでなく、失敗等の辛い体験もふくめ、いかに自分という人間を磨き上げるかということだと思います。甲子園は目標(通過点)であって、目的ではありません。まさに終着駅ではないという言葉に深さを感じました。

来週は、学校始業となりますが、生活のリズムがもどるまでは無理をせず、心と体を労りながら健康第一で行きましょう。

 

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自立とは依存先を増やすこと?

『自立とは、依存先を増やすこと』?

自立とは、人に頼らず生きていける強いメンタルや経済力などを持つことだと考えていたので、この見出しを読んで「えっ?」と思いました。しかし、読んで納得しました。

自立と逆の意味の言葉に、依存があります。依存しないことが自立だと思いがちですが、それは孤立というのだそうです。次に、依存先が少ない状態では、依存先からの過干渉となるなど、つながりが強くなり離れられなくなってしまうのだそうです。では、依存先がたくさんあるとどうなるかというと、一つ一つの依存先とのつながりは薄まり、つながりも弱くて済みます。したがって、過依存の状態になりにくくなります。このような状態になっていくことが「自立」というのだそうです。人は人と関わらずには生きて行けません。弱い部分を責め合わず(自分も攻めず)、適度に依存し合うことが大切なのではないかと考えさせられました。

今日も曇り空で、このまま梅雨入りするのでしょうか。週末も肌寒い日が続きそうですが、体調を崩さないよう気をつけてください。

 

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前を向く生徒に感動!

1年生の先生に、「生徒の家庭でのようすはどうですか。」と聞くと、「学習に関して、すごくがんばっています。提出された課題をみると、それぞれが工夫をして、自分のできることをしっかりやっています。自主勉強のページ数でいうと平均が35ページでした。じぶんログにも前向きな記述が多く見られます。」とのことでした。これだけ想定外に長期休みになると、前を向いてがんばれと言っても、そう簡単ではありません。しかし、大人が考える以上に、子どもの心は前向きで、柔軟なのだと思いました。これからの成長が楽しみです。

 今日は、一段と寒さを感じられる日となりました。体調管理をしっかりして過ごしてください。

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3学年通信から

3学年通信の『じぶんログ』の記事から。

「普通なら、今頃、何をしているのかな?と思わずにはいられません。しかし、この長期休校で、自分にできることを見つけるのが上手くなったような気がします。」すごい。率直にそう思いました。自分にできることを見つけるというといことは、一つに自分としっかり向き合っていること、また一つに前を向いて進んでいるということの証です。休校で停滞するもの、失うものがあるのも事実です。しかし、自分次第で休校によって通常では得られないものを得られるのも、また事実です。

このところ、肌寒い日が続いていますが、体調を崩してはいないでしょうか。気温の変化に気をつけて、健康な毎日を過ごしてください。

 

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個性を大切に

ここ何日か、日中は初夏のように暑く、日没後は冷え込むという日が続いていますが、体調を崩してはいないでしょうか。来週の登校日、元気なみなさんに会えるのが楽しみです。 

ある本で『がんばる生き物は人間だけなの?』という文字に目がとまりました。以下概要です。「ナマケモノという動物を知っているでしょうか。ナマケモノはとても動きの遅い動物ですが、だからといってライオンのように俊敏に動く努力はしません。他の生き物も例えば、犬が猫のようになろうとがんばりはしません。しかし、人間はチーターのように速く走る努力をしたり、ゴリラのようにパワーをつけようと努力したりします。そして、チーターやゴリラになれないことを自分の努力不足ではないかと悩む人間のなんと多いことか。人間は人間をがんばればいいのです。私は私をがんばればいいのです。他の誰かになろうとがんばらないで、自分をがんばればいいのです。」肩の力が抜けて楽になるような気がしました。自分を、個性を大切にしたいですね。

 

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