校長室より

校長より

面接練習から

3年生全員の集団面接練習が終わり、12月に入り個人面接の練習をしています。集団面接では、一問一答の練習しかできませんでしたが、個人面接では、生徒の答えに対して少し突っ込んだ質問を意識的にしています。その中で見えてきたことは、多くの生徒が中学生として物事にしっかり向かい合い、考えて学校生活を送っていると言うことです。中学校生活で頑張ったことは何ですか、と聞くと「部活」と答える生徒が多いのですが、どんな場面からどんなこと学んだかを聞いても、ほとんどの生徒が具体的な場面を例示し、「自分が諦めた時点で試合終了になる。最後まで諦めない気持ちが大切」「全力で頑張ればたとえ目標が達成できなくても、次の目標へとつながる。」「自分一人ではできないことでも、みんなの力や思いがあれば、できることがたくさんある」中には「夏の大会はできずに終わると思ったが、多くの方々の努力で最後のステージを準備していただき感謝している。自分も大人になって人に役に立てるような努力をしたい。」などと話をしてくれる生徒もいます。直接話をしてみないと気づけないことですが、生徒は体験を通し、周囲の人の声を心で受け止めたり、自分なりにいろいろ考えを巡らせたりしてしてきたのだと思うと、その成長に胸が熱くなりました。 

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朝礼より

本校は、11月30日~11日まで人権旬間を実施しています。その一環として朝礼で人権に関わる話をしました。

生徒は、小学生の頃から人権について学習し、考えてきていますので、人権を大切に生活していくにはどうしたらよいかについては、理解をしているところです。そこで、今回は、「人に迷惑をかけてはいけない」という切り込みで話をしました。

「人に迷惑をかけてはいけない」これはあたりまえのことです。しかし、深く考えてみると、このことを忠実に守っていこうとすると、困ったときに助けを求められず、孤立(一人ぼっち)してしまうことにならないでしょうか?人はみな、意識せずとも人に迷惑をかけて大きくなりました。そして、日々の生活もいろいろな人に迷惑をかけ、支えられながら生きています。「人に迷惑をかけてはいけない」と考えるのではなく、「人に迷惑をかけなければ生きられない」と考えたほうがよいのではないかと思うのです。人権を大切にすると言うことは「迷惑をかけたり、かけられたり、助けたり、助けられたりして支え合う」ことでもあると思うのです。

人に迷惑をかけて生きているのだから、その分、私も人の力になる、そんな生き方をしていきたいと思っています。(概要)

 

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朝礼より

朝礼で「努力」について話をしました。私も含め多くの方は、子どもの頃から「努力すればできないことはない」「努力は必ず報われる」と親や先生などから言われてきたのではないでしょうか。子どもの頃は、何の疑いもなく目標達成のために辛いことも「やればできる。」と思いながらいろいろなことに挑戦してきました。しかし、この「努力」についてよく考えると「努力は必ず報われる」こんなことはあり得ないのでは・・・、と思います。「努力は大切」ということは分かりますが「努力は必ず報われる」と考えない方がよいのではないでしょうか。「努力は必ず報われる」と考えると、結果が悪かったときは、努力の足りない自分や能力のない自分を責め、追い詰めることになりかねません。そこで、生徒には努力は目標を達成するために必要な力の一つだと話しました。そして、努力することは私の経験から以下のようなことにつながるのではないかと話しました。

・努力することで、成功の可能性が高まる。

・努力は、自分を成長させる。

・努力は、自信につながる。

・努力は、未来への可能性を広げる。et

結果だけにとらわれず、他人と自分を比較せず、まずは、しっかり自分と向き合い努力した自分を受け止め・認め・励まして行けるとよいのではないかと結びました。

 

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生徒会役員立候補者の演説

生徒会総会が行われ、その中で生徒会役員立候補者の演説がありました。役員6名に対して24名の立候補がありました。24名全員が、学校生活の向上についてどのようにしていきたいか、自分の考えをしっかりとスピーチをしました。内容の素晴らしさもさることながら、希望だけではなく不安などもあったのではないかと思いますが、そんな中で最後は自ら決意してあの場に立ったことに心からの拍手を送ります。

そして、演説の中で「生徒主体の学校をつくる」「自主性を生かした学校にしたい」「あいさつが学校をつくる」など、共通のキーワードとなる言葉が聞かれました。これらは、我々職員が掲げている目標とも一致するものです。多くの生徒が、学校全体のことをみつめ、現状に止まることなく、更に東中学校をよくしていこうと精一杯語る姿に胸が熱くなりました。

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生徒が作り上げた運動会

運動会代替行事が終わりました。代替行事とはいうものの、当日の生徒たちの輝く瞳、笑顔を目の前にしたとき、嬉しさがこみ上げてきました。中学生とはいえ、普段は親や先生に依存している部分が大きいのが実際のところでしょう。そんな生徒たちが運動会中止を受けて、生徒たちの手で一つの行事を成し遂げた事実に、生徒たちの潜在能力、底力を見せつけられました。なぜ運動会が中止なのかを踏まえ、感染対策を第一に計画を練り上げる作業は大人でも容易ではありません。そんな裏側の大変さを想像すると、生徒たちのすごさを改めて感じます。想いを口にする生徒がいて、それを企画としてまとめる生徒がいて、それを実行する生徒がいて、東中という大きな川がコロナ禍の中でも流れを止めず、雄大に流れ続けています。 

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自分ログより

3年生の自分ログです。「今日、修学旅行の中止が決まったと言われました。とても残念で悲しいですが、今回このような状況で修学旅行に行かせてくれると言っていたときの方が奇跡だったと思って、気持ちを勉強に切り替えて頑張っていきたいです。」行けることの方が奇跡、こんなふうにものごとをプラスに変換できることに感服しました。他にも気持ちを切り替えていたり、切り替えようと努力していたりしているログを読ませてもらいました。コロナ禍にあって、予定が変わることの多い年になっています。しかし、そんな環境の中、生徒はその都度自分の気持ちをしっかりとコントロールしてきています。また一つ、生徒から大切なことを教わったような気がします。

 

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修学旅行の中止

 修学旅行が中止となりました。当日を思い描き、準備を進めていた生徒にとっては辛い結果となってしまいました。しかし、感染状況を見ると市中感染や家庭内感染が広がっている傾向が見られます。このことを考えると校内感染のリスクが高くなってきたと言えます。幸い市内では広がりが見られませんが、油断はできない現状にあります。

 全校生徒には、「今、大勢の人が残念な気持ちだと思います。でも、どんな状況にあっても、今は未来につながっています。その未来で自分が輝くために、今できることややらなければならないことを一緒に考えて行きましょう。そして、来年春を笑顔で迎えられるよう進んでいきましょう。」(概要)と伝えました。私の話を真剣に聞く生徒をまのあたりにして、生徒の将来を見すえしっかり寄り添っていこう、そう決意を新たにしました。

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2学期のスタート

 8月24日から2学期がスタートします。2学期のスタートとは言うものの、すでに生徒は夏休み中に高校受験や部活動など、次のゴールを目指してスタートを切っています。家でのようすは見ることはできませんが、学習相談や部活動などで目にする生徒の姿は活力に満ちています。そんな生徒の姿に、私の方が元気をもらっているような感じさえします。

 コロナに関わる警戒度が「2」に引き上げられましたが、通常に2学期がスタートします。保護者の方々や生徒の努力で定着してきた[新しい生活様式」を怠ることなく、安全な学校生活を第一に考え、生徒の未来を想像しながら精一杯サポートをさせていただきます。2学期もどうぞよろしくお願いいたします。 

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1学期お世話になりました

 短い1学期が終わりました。6月から2学年ずつ、しかもクラスを2つに分けての分散登校で1学期がスタートしました。感染に対する不安ばかりが先に立ち、とにかく安全第一でとの思いで学校生活を進めてきました。そんな中にあって、子どもたちや保護者の皆様にはご負担をお掛けすることが多かったことと思います。しかし、子どもたちの学校で見せる表情は、想像以上に明るく、救われる思いがしました。これも、渦中にある子どもたち自身の前向きな気持ちや強さもありますが、支えてくださったご家族の努力によるところが大きいと思っています。1学期の終わりにあたり、通常ではない学校生活に対して、ご理解とご協力をいただきましたことに感謝申し上げます。
 また、8月1日から23日まで夏休みとなります。時節柄行動範囲を広げるには不安のあるところですが、子どもたちにとって有意義な時間となりますことをお祈りいたします。

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通信から

「バスケの練習は、楽ではありません。足と手がとても痛くなります。でも、とても楽しいです。」1年生の通信に載っていたじぶんログです。この一文から、この生徒が今、目標を持って充実した部活動の時間を過ごしていることが私には想像がつきました。何かをめざす時、楽なことなんてありません。でも頑張れるのは、ゴールした時の自分の姿が想像できているからだと思います。この生徒が充実した中学校生活を送っている姿を想像し、嬉しくなりました。

 

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自分ログから

7月1日付けで、今後の学校行事についてお知らせをしました。それを受け、生徒の中には自分ログに、現在の心境を記述してくれた人もいました。3年生の通信に載っていた「合唱コンもなくなり、運動会もなくなり行事が消えていきます。」の言葉には、胸が苦しく申し訳ないと言う気持ちで一杯になりました。しかし、「中止」というスタートから、本校先生方だけでなく、生徒たちの声を受け止めた市内の先生方の思いが集結し、このような結果までたどり着きました。この後は、縮小された現実を受け入れ、生徒がいかに取り組むかだと思います。生徒にとって有意義な、そして心に残る行事となるよう、全職員が全力でサポートしていきます。

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爽やかな朝

朝、3年生の玄関で健康チェックカードの点検をしました。「おはようございます。」と声を掛ける前に先にあいさつをしてくれる生徒が大勢いました。また、カードを出すとき「お願いします。」こちらが押印したカードを返すと「ありがとうございます。」と言う言葉が自然に聞かれました。何気ないやり取りなのですが、生徒の自然な「ありがとう。」の言葉に気持ちよさを感じました。今日はいつになく爽やかな朝となり、いい一日送れそうな予感がします。

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「新しい生活様式」の定着

学校が始業して1週間が過ぎようとしています。2学年ずつ分散しての登校で、生徒には不便をかけていますが、朝の健康チェックや授業後のこまめな手洗い等「新しい生活様式」が定着してきています。生徒の対応力の素晴らしさには、本当に頭が下がります。15日から通常登校となり、部活動も再開される予定ですが、その後も「新しい生活様式」での生活は必須です。みんなで力を合わせ、マスクなしで授業ができる日が一日も早く迎えられるように頑張りましょう。 

ここのところ、登下校時の気温が高くなってきています。人との距離が取れる場合は、マスクは外してもかまいません。熱中症にならないように、互いに行動を考えていきましょう。

 

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学校始業!

今日から令和2年度1学期が始まりました。本日の始業にあたり、保護者の皆様にはお子様の健康面や学習面等、多岐にわたりご協力をいただきありがとうございました。また、生徒には話をさせていただきましたが、感染症の拡大防止のための生活にもご協力をいただきました。今までに例のないことで、いろいろな活動が制限された生活様式に不安やストレスを感じることも多々あったのではないかと思います。しかし、コロナが収束に向かい、今日こうして学校が始業できるのも、皆様一人一人の努力(協力)の賜です。ありがとうございました。

今日、学校は始業しましたが、今後コロナの第二波、三波が心配されます。学校でも感染予防に努めて参りますが、引き続きご家庭でのご協力をお願いいたします。

 

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じぶんログを有効に活用

1年生の学級通信に、10名の生徒のじぶんログ活用のようすが紹介されていました。感心したのは、十人十色とは言いますが、それぞれが自分の言葉で、自分に合わせた記述(反省や分析)をしていることです。また、記述内容を読むと、とてもしっかり自分と向かい合っていることがわかりました。私は、自分の成長にとって一番大切なことは、自分と向き合い、どんな自分も受け入れることだと感じています。掲載されているじぶんログを読むと、これから一段と成長してゆくであろう生徒が大勢いることに頼もしさを感じました。

 週明けは、いよいよ1学期の始業となります。始まりの2週間は慣らし期間ですから、体調を整えたり、生活のリズムを整えたりしながら無理をせずにスタートしていきましょう。

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目標は目的へ向かう通過点

高校野球の甲子園大会が中止となり、多くの高校の監督さんの言葉をネットや新聞等で目にします。その中ので、ある監督さんが生徒に語った言葉が印象的でした。

「勝った負けた、甲子園に出場できるできない、レギュラーになったなれないといろんなことがあるけど、要は世の中に出て通用するようなことをグラウンドで学ぶのが高校野球なんや。これで大会がなくなったからいうんで、自暴自棄になったり目標を失ってふにゃふにゃの人間になったりしたらあかんぞ。まだまだ将来つながるんやから。こういう苦しい時ほど人間は試されるんで。甲子園だけがすべてじゃないんやから。ここは終着駅じゃないよ。こっからが出発点やぞ。」

ここを目標にして、いろいろなものを犠牲にしてきた若者へ、どんな言葉をかけるのが正解なのか正直わかりません。しかし、学校生活を通して学んでいることは、成功等の喜びだけでなく、失敗等の辛い体験もふくめ、いかに自分という人間を磨き上げるかということだと思います。甲子園は目標(通過点)であって、目的ではありません。まさに終着駅ではないという言葉に深さを感じました。

来週は、学校始業となりますが、生活のリズムがもどるまでは無理をせず、心と体を労りながら健康第一で行きましょう。

 

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自立とは依存先を増やすこと?

『自立とは、依存先を増やすこと』?

自立とは、人に頼らず生きていける強いメンタルや経済力などを持つことだと考えていたので、この見出しを読んで「えっ?」と思いました。しかし、読んで納得しました。

自立と逆の意味の言葉に、依存があります。依存しないことが自立だと思いがちですが、それは孤立というのだそうです。次に、依存先が少ない状態では、依存先からの過干渉となるなど、つながりが強くなり離れられなくなってしまうのだそうです。では、依存先がたくさんあるとどうなるかというと、一つ一つの依存先とのつながりは薄まり、つながりも弱くて済みます。したがって、過依存の状態になりにくくなります。このような状態になっていくことが「自立」というのだそうです。人は人と関わらずには生きて行けません。弱い部分を責め合わず(自分も攻めず)、適度に依存し合うことが大切なのではないかと考えさせられました。

今日も曇り空で、このまま梅雨入りするのでしょうか。週末も肌寒い日が続きそうですが、体調を崩さないよう気をつけてください。

 

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前を向く生徒に感動!

1年生の先生に、「生徒の家庭でのようすはどうですか。」と聞くと、「学習に関して、すごくがんばっています。提出された課題をみると、それぞれが工夫をして、自分のできることをしっかりやっています。自主勉強のページ数でいうと平均が35ページでした。じぶんログにも前向きな記述が多く見られます。」とのことでした。これだけ想定外に長期休みになると、前を向いてがんばれと言っても、そう簡単ではありません。しかし、大人が考える以上に、子どもの心は前向きで、柔軟なのだと思いました。これからの成長が楽しみです。

 今日は、一段と寒さを感じられる日となりました。体調管理をしっかりして過ごしてください。

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3学年通信から

3学年通信の『じぶんログ』の記事から。

「普通なら、今頃、何をしているのかな?と思わずにはいられません。しかし、この長期休校で、自分にできることを見つけるのが上手くなったような気がします。」すごい。率直にそう思いました。自分にできることを見つけるというといことは、一つに自分としっかり向き合っていること、また一つに前を向いて進んでいるということの証です。休校で停滞するもの、失うものがあるのも事実です。しかし、自分次第で休校によって通常では得られないものを得られるのも、また事実です。

このところ、肌寒い日が続いていますが、体調を崩してはいないでしょうか。気温の変化に気をつけて、健康な毎日を過ごしてください。

 

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個性を大切に

ここ何日か、日中は初夏のように暑く、日没後は冷え込むという日が続いていますが、体調を崩してはいないでしょうか。来週の登校日、元気なみなさんに会えるのが楽しみです。 

ある本で『がんばる生き物は人間だけなの?』という文字に目がとまりました。以下概要です。「ナマケモノという動物を知っているでしょうか。ナマケモノはとても動きの遅い動物ですが、だからといってライオンのように俊敏に動く努力はしません。他の生き物も例えば、犬が猫のようになろうとがんばりはしません。しかし、人間はチーターのように速く走る努力をしたり、ゴリラのようにパワーをつけようと努力したりします。そして、チーターやゴリラになれないことを自分の努力不足ではないかと悩む人間のなんと多いことか。人間は人間をがんばればいいのです。私は私をがんばればいいのです。他の誰かになろうとがんばらないで、自分をがんばればいいのです。」肩の力が抜けて楽になるような気がしました。自分を、個性を大切にしたいですね。

 

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