校長より
自分ログから
7月1日付けで、今後の学校行事についてお知らせをしました。それを受け、生徒の中には自分ログに、現在の心境を記述してくれた人もいました。3年生の通信に載っていた「合唱コンもなくなり、運動会もなくなり行事が消えていきます。」の言葉には、胸が苦しく申し訳ないと言う気持ちで一杯になりました。しかし、「中止」というスタートから、本校先生方だけでなく、生徒たちの声を受け止めた市内の先生方の思いが集結し、このような結果までたどり着きました。この後は、縮小された現実を受け入れ、生徒がいかに取り組むかだと思います。生徒にとって有意義な、そして心に残る行事となるよう、全職員が全力でサポートしていきます。
爽やかな朝
朝、3年生の玄関で健康チェックカードの点検をしました。「おはようございます。」と声を掛ける前に先にあいさつをしてくれる生徒が大勢いました。また、カードを出すとき「お願いします。」こちらが押印したカードを返すと「ありがとうございます。」と言う言葉が自然に聞かれました。何気ないやり取りなのですが、生徒の自然な「ありがとう。」の言葉に気持ちよさを感じました。今日はいつになく爽やかな朝となり、いい一日送れそうな予感がします。
「新しい生活様式」の定着
学校が始業して1週間が過ぎようとしています。2学年ずつ分散しての登校で、生徒には不便をかけていますが、朝の健康チェックや授業後のこまめな手洗い等「新しい生活様式」が定着してきています。生徒の対応力の素晴らしさには、本当に頭が下がります。15日から通常登校となり、部活動も再開される予定ですが、その後も「新しい生活様式」での生活は必須です。みんなで力を合わせ、マスクなしで授業ができる日が一日も早く迎えられるように頑張りましょう。
ここのところ、登下校時の気温が高くなってきています。人との距離が取れる場合は、マスクは外してもかまいません。熱中症にならないように、互いに行動を考えていきましょう。
学校始業!
今日から令和2年度1学期が始まりました。本日の始業にあたり、保護者の皆様にはお子様の健康面や学習面等、多岐にわたりご協力をいただきありがとうございました。また、生徒には話をさせていただきましたが、感染症の拡大防止のための生活にもご協力をいただきました。今までに例のないことで、いろいろな活動が制限された生活様式に不安やストレスを感じることも多々あったのではないかと思います。しかし、コロナが収束に向かい、今日こうして学校が始業できるのも、皆様一人一人の努力(協力)の賜です。ありがとうございました。
今日、学校は始業しましたが、今後コロナの第二波、三波が心配されます。学校でも感染予防に努めて参りますが、引き続きご家庭でのご協力をお願いいたします。
じぶんログを有効に活用
1年生の学級通信に、10名の生徒のじぶんログ活用のようすが紹介されていました。感心したのは、十人十色とは言いますが、それぞれが自分の言葉で、自分に合わせた記述(反省や分析)をしていることです。また、記述内容を読むと、とてもしっかり自分と向かい合っていることがわかりました。私は、自分の成長にとって一番大切なことは、自分と向き合い、どんな自分も受け入れることだと感じています。掲載されているじぶんログを読むと、これから一段と成長してゆくであろう生徒が大勢いることに頼もしさを感じました。
週明けは、いよいよ1学期の始業となります。始まりの2週間は慣らし期間ですから、体調を整えたり、生活のリズムを整えたりしながら無理をせずにスタートしていきましょう。
目標は目的へ向かう通過点
高校野球の甲子園大会が中止となり、多くの高校の監督さんの言葉をネットや新聞等で目にします。その中ので、ある監督さんが生徒に語った言葉が印象的でした。
「勝った負けた、甲子園に出場できるできない、レギュラーになったなれないといろんなことがあるけど、要は世の中に出て通用するようなことをグラウンドで学ぶのが高校野球なんや。これで大会がなくなったからいうんで、自暴自棄になったり目標を失ってふにゃふにゃの人間になったりしたらあかんぞ。まだまだ将来つながるんやから。こういう苦しい時ほど人間は試されるんで。甲子園だけがすべてじゃないんやから。ここは終着駅じゃないよ。こっからが出発点やぞ。」
ここを目標にして、いろいろなものを犠牲にしてきた若者へ、どんな言葉をかけるのが正解なのか正直わかりません。しかし、学校生活を通して学んでいることは、成功等の喜びだけでなく、失敗等の辛い体験もふくめ、いかに自分という人間を磨き上げるかということだと思います。甲子園は目標(通過点)であって、目的ではありません。まさに終着駅ではないという言葉に深さを感じました。
来週は、学校始業となりますが、生活のリズムがもどるまでは無理をせず、心と体を労りながら健康第一で行きましょう。
自立とは依存先を増やすこと?
『自立とは、依存先を増やすこと』?
自立とは、人に頼らず生きていける強いメンタルや経済力などを持つことだと考えていたので、この見出しを読んで「えっ?」と思いました。しかし、読んで納得しました。
自立と逆の意味の言葉に、依存があります。依存しないことが自立だと思いがちですが、それは孤立というのだそうです。次に、依存先が少ない状態では、依存先からの過干渉となるなど、つながりが強くなり離れられなくなってしまうのだそうです。では、依存先がたくさんあるとどうなるかというと、一つ一つの依存先とのつながりは薄まり、つながりも弱くて済みます。したがって、過依存の状態になりにくくなります。このような状態になっていくことが「自立」というのだそうです。人は人と関わらずには生きて行けません。弱い部分を責め合わず(自分も攻めず)、適度に依存し合うことが大切なのではないかと考えさせられました。
今日も曇り空で、このまま梅雨入りするのでしょうか。週末も肌寒い日が続きそうですが、体調を崩さないよう気をつけてください。
前を向く生徒に感動!
1年生の先生に、「生徒の家庭でのようすはどうですか。」と聞くと、「学習に関して、すごくがんばっています。提出された課題をみると、それぞれが工夫をして、自分のできることをしっかりやっています。自主勉強のページ数でいうと平均が35ページでした。じぶんログにも前向きな記述が多く見られます。」とのことでした。これだけ想定外に長期休みになると、前を向いてがんばれと言っても、そう簡単ではありません。しかし、大人が考える以上に、子どもの心は前向きで、柔軟なのだと思いました。これからの成長が楽しみです。
今日は、一段と寒さを感じられる日となりました。体調管理をしっかりして過ごしてください。
3学年通信から
3学年通信の『じぶんログ』の記事から。
「普通なら、今頃、何をしているのかな?と思わずにはいられません。しかし、この長期休校で、自分にできることを見つけるのが上手くなったような気がします。」すごい。率直にそう思いました。自分にできることを見つけるというといことは、一つに自分としっかり向き合っていること、また一つに前を向いて進んでいるということの証です。休校で停滞するもの、失うものがあるのも事実です。しかし、自分次第で休校によって通常では得られないものを得られるのも、また事実です。
このところ、肌寒い日が続いていますが、体調を崩してはいないでしょうか。気温の変化に気をつけて、健康な毎日を過ごしてください。
個性を大切に
ここ何日か、日中は初夏のように暑く、日没後は冷え込むという日が続いていますが、体調を崩してはいないでしょうか。来週の登校日、元気なみなさんに会えるのが楽しみです。
ある本で『がんばる生き物は人間だけなの?』という文字に目がとまりました。以下概要です。「ナマケモノという動物を知っているでしょうか。ナマケモノはとても動きの遅い動物ですが、だからといってライオンのように俊敏に動く努力はしません。他の生き物も例えば、犬が猫のようになろうとがんばりはしません。しかし、人間はチーターのように速く走る努力をしたり、ゴリラのようにパワーをつけようと努力したりします。そして、チーターやゴリラになれないことを自分の努力不足ではないかと悩む人間のなんと多いことか。人間は人間をがんばればいいのです。私は私をがんばればいいのです。他の誰かになろうとがんばらないで、自分をがんばればいいのです。」肩の力が抜けて楽になるような気がしました。自分を、個性を大切にしたいですね。
自分にとってプラスの習慣を!
自宅学習期間、生徒のみなさんはいかがお過ごしでしょうか。授業時間に合わせて課題に取り組む人もいれば、なかなか起きられないという人もいるでしょう。また、この機会に家の仕事をするようになったという人もいることでしょう。いずれにせよ、自分にとって都合のよい習慣を身につけてほしいと思います。自分にとって都合のよいとは、これから(未来)の自分にとってプラスとなる習慣です。例えば、面倒なことを避けることが多くなると目標へ向かう気持ちが弱くなるそうです。無理をしなくてもいいのです、少しがんばればできることを毎日継続して行きましょう。
ひとり言
3年生の学年通信に「選択」についての記述がありました。「中学3年、高校3年の進路選択など、人生の節目となるような選択は時間を掛けて決断してきた。だから、失敗もあったが自分としては納得できている。でも、人生には細かな選択はたくさんあって、例えば英語の学習で、手を抜くつもりはないのだが、知らず知らずのうちに手を抜く選択をしてしまっていた。そうすると決まってその付けが回って来るので後悔をした。」という内容です。後悔しないために手を抜かず、今やるべきことを粛々と成すことが大切だということでしょう。若い頃「一流になりたければ、当たり前のことを毎日続けよ。」と諭されたことがありましたが、簡単そうなことでも続けることは難しいものです。でも、最後は必ず自分の力になります。だから、そんな一日一日を大切にしていきたいものです。
ひとり言
ゴールデンウィークが終わりました。コロナウィルス感染拡大防止にあたり皆様の協力もあり、静かなゴールデンウィークだったようです。皆さんの協力で、一日も早い終息が迎えられること信じています。
今朝は、昨日の雨のせいか少し肌寒く感じられましたが、一面に青空が広がり、すがすがしい朝でした。校区にある城山公園からの風景です。街中から少し離れただけですが、市街地はもちろん、稲含山や荒船山、妙義山など西上州の山並みも一望できました。近くでなくては見えないものもありますが、遠くから眺めることで見えてくるものもあるのだということを再認識させられます。
円のところが東中学校ですが・・・。ズームすると確認できるでしょうか。
今日も?今日こそは?小さなことでも何かをやりとげる一日にしたいと思います。がんばりましょう。
ひとり言
今日から5月、室内から外へ出てみると鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいました。
ステイホームといわれているので、校長室で仕事をする時間が長くなり季節の変化に鈍感になってしまっています。そこで今日は、校区を知るため自転車で田篠・星田・君川・富岡と回ってみました。学校から酢之瀬歩道橋へ向かう途中、田畑の上空をヒバリがさえずっていました。家々の庭先には、白やピンクのハナミズキや芝桜、藤など、色とりどりの花が出番を待っていたかのようにきれいに咲き、5月を感じさせてくれます。実際に外へ出てみないと気づかないことって多いのですね。
テントウムシが中央に・・・
現在、感染拡大防止にご協力いただいていて、なかなか思うように活動できずストレスを感じている人も多いのではないかと思います(申し訳ありません)。でも、集団で活動することはできませんが、散歩やジョギングなどをしながら、空気や色、音や匂いなど五感を使って感じてみるのもよいのではないでしょうか。
ひとり言
山本県知事の強い要請を受け、市町村立学校も県立学校と足並みをそろえる形で5月31日まで休校延長となりました。学校がなかなか再開されず、残念という気持ちを通り過ぎて悔しい思いをしている生徒もいるかもしれません。やりたいことが思う存分にできないもどかしさもあるかもしれません。でもそれは、日本の危機を救うため、誰かの命を救うための行動を取ってくれているということの証でもあると思います。終わりは絶対きます。それまで、みんなで協力して、共に乗り越えて行きましょう。
ひとり言
ある担任から、来週の登校時に配付する学級通信を預かり、目を通させてもらいました。その中に共感を覚えた記事がありました。見出しは「過去に前例のない今、何を感じるか」とあり、ある中学生が新聞に投稿した記事が紹介されていました。内容は、長い休校で気づかされた、「学校に行く意味」についてでした。以下、一部抜粋させていただきます。
学校へ行かなくなって大きく変わったことは「嫌いなものに触れなくなった。」ことだ。学校に行けば、苦手な人とも関わり、嫌いな教科を学び、避けたい課題に取り組む。でも、その苦みや雑味も含めた日々には、何事にも代えがたい味わいがある。学校は、勉強だけでなく、人との関わりや課題を乗り越える力、生きていくために必要な力を学ぶことのできる場所だということに気づかされた。余裕がなく、騒がしく、息苦しいほどのあの日が愛おしく思える。
私は、この休校期間中、学校再開の準備を進めていると不安なことばかりが脳裏をよぎります。しかし、今私たちが経験していることは前例がないことです。その前例のないことをいかに前を向いて乗り越えて行くか、年を重ね学校生活の中でもいろいろな体験し、力をつけていただいたはずの自分が、前を向かずに不安がってばかりいてはいけないぞ、と背中を押される思いがしました。
生徒の登校を待つ教室
校舎内を回ると、どこの教室も机に配布物が置かれ、生徒を迎え入れる準備が整っていました。本来ならば、ここに生徒の真剣な眼差しがあるはずだと思うとさみしさを感じました。
雪をまとう稲含山
学校に出勤し、校庭に立つと本校の校歌に歌われている稲含山が微かに雪をまとっていました。私の母校(小中学校とも)は、もうありませんが、ふるさとのシンボルマウンテンである稲含山は、今も変わらず雄大な姿で微笑んでいます。時節柄、慌ただしい日々に心安まるひとときでした。
学校再開5月7日(木)に延期
教育委員会から連絡が入り、富岡市の感染状況や県の方向性を踏まえ、学校再開が5月7日に延期となりました。先生方も生徒と会えるのを、まさに指折り数えて楽しみにしていたところでした。しかし、現在の状況を考えると「命以上に大切なものはない」と思いますので、生徒の皆さんや保護者の皆様にもご理解いただき、今後とも感染拡大防止のためご協力をお願いします。
*現時点での学校再開後の予定は、お知らせにアップいたしましたのでご覧ください。
ひとり言
4月7日の学校再開が延期となり、いよいよ子どもたちに会えると諸々の準備をしてこの日を心待ちにしていた先生方にとっては、落胆のようすがうかがえました。しかし、4月8日には1年生が、9日には2年生が、そして今日(10日)は東中の顔である3年生が、教科書を受け取りに登校しました。その生徒一人一人の顔を見て、それぞれの学年担当となった先生方からは笑みがこぼれていました。生徒の方も昨年度から勤務している先生と顔を合わせると、無意識に笑顔となり、短い会話ですが明るく受け応えるその表情が印象的でした。
よろしくお願いいたします。
今年度からお世話になることになりました。新井貴人(あらい たかと)です。
高校1年生の時、学校をやめようか迷っていたとき、一人の先生に声を掛けていただき、道を修正することができました。それがきっかけで、自分の道が見えない子どもに寄り添いたいと思い教員になりました。ずっと昔のことですが、その時の気持ちは今も変わりません。
子どもたちと共に未来に向かって歩める機会をいただいたことに感謝し、職員と共に一生懸命子どもたちに寄り添っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。